キャリア形成促進助成金(重点訓練コース)

レクチャーを受けている様子

従業員に専門的な知識や技術の向上を図るために、研修を受けさせたいが、研修にかかる費用が高額なため、なかなか受けさせてあげられない事業主さんも多いのではないでしょうか。
そんなときに活用していただきたいのがキャリア形成促進助成金の重点訓練コースです。
ここでは、キャリア形成促進助成金の概要と、重点訓練コースの中でも活用しやすい訓練を紹介します。

キャリア形成促進助成金とは

正社員の従業員を対象に、職務に関連した専門的な訓練を実施したり、今後のキャリアを促進していく人材育成制度を導入した場合、訓練にかかる経費や訓練期間中の賃金の一部等が助成されます。

重点訓練コースについて

Off-JTによって実施される訓練を正社員に受けさせることで、訓練実施にかかる費用の一部や、訓練期間中の賃金の一部が助成されます。
○経費助成の限度額

20時間以上100時間未満 100時間以上200時間未満 200時間以上
1人当たり 15万円 1人当たり 30万円 1人当たり 50万円

※実際にかかった訓練費用の2/3が上限

○賃金助成
1人1時間当たり800円

①若年人材育成訓練

入社してから5年以内かつ、35歳未満の正社員を対象に、訓練を実施すると助成受けられるコースです。

【注意点】
  • 入社後5年以内かつ35歳未満の正社員であること
  • 雇用保険・加入保険に加入していること
  • 訓練時間は20時間以上であること
  • 訓練の経費は会社が全額負担すること
  • 訓練期間中も従業員に賃金を支払うこと
  • その他、厚生労働省が求める要件を満たしていること

②成長分野・グローバル人材育成訓練

 成長分野(医療・介護、情報通信業、建設業の一部、製造業の一部)や海外関連の業務に従事している正社員に対して訓練を実施した場合に助成が受けられるコースです。

【注意点】
  • 正社員であること
  • 雇用保険・社会保険に加入していること
  • 訓練時間は20時間以上であること
  • 訓練の経費は会社が全額負担すること
  • 訓練期間中も従業員に賃金を支払うこと
  • その他、厚生労働省が求める要件を満たしていること

助成金受給の対象となるには、訓練がスタートする前に、労働局へ計画を届け出て、認定をもらっている必要があります。どの助成金でもそうですが、事前に計画を作成し、計画通りに訓練等を進めていくことが重要となります。
この助成金を活用すれば、事業主の少ない負担で研修を実施することができます。また、研修を実施することで従業員のスキルアップにもつながりますので、ぜひ、活用することをおすすめします。