障害支援区分6について、こんな疑問や不安を抱えていませんか？

「障害支援区分6ってどのくらい重い障害なの？」「区分6でも働くことはできるの？どんな支援が受けられる？」「就労支援サービスは利用できるの？」

このような疑問を抱えている方は決して少なくありません。実際、大阪でも多くの障害支援区分6に認定された障害者の方やそのご家族が、どのような支援が受けられるのか、就労支援や社会復帰の可能性について同じような悩みを抱えています。

障害支援区分6は最も重い区分ですが、それでも適切な支援があれば、その人らしい社会参加や就労の可能性があります。発達障害や精神障害の方と同様に、一人ひとりの能力や希望に応じたサポートを受けることが重要です。本記事では、よくある質問に答える形で、あなたの疑問を一つずつ解決し、希望への道筋を示していきます。

Q&A：障害支援区分6について知りたいこと

Q1. 障害支援区分6とは具体的にどのような状態ですか？

A. 障害支援区分6は、障害支援区分制度における最も重い区分で、常時介護を必要とし、意思疎通に著しい困難がある状態を指します。しかし、区分6でも個人差があり、その人の能力や可能性を見極めることが重要です。

区分6の主な特徴：

• 日常生活：ほぼ全面的な介助が必要
• 移動：車椅子使用、または移動に全面的な支援が必要
• コミュニケーション：意思疎通が困難、または特別な方法が必要
• 行動面：危険を回避することが困難
• 認知機能：理解力や判断力に著しい制限

該当する障害の例：

• 重度の知的障害
• 重複障害（知的＋身体、知的＋精神など）
• 重度の身体障害
• 強度行動障害
• 重篤な精神疾患

にこにこワークスでは、Aさん（26歳・重度知的障害＋自閉症・区分6）のご家族から「何もできないと思っていた」とご相談がありました。しかし、個別アセスメントにより絵を描く才能を発見し、現在は創作活動を通じた社会参加を実現しています。

Q2. 区分6でも就労支援サービスは利用できますか？

A. 障害支援区分6の方でも、その人の能力や希望に応じて就労支援サービスを利用することは可能です。ただし、一般的な就労移行支援よりも、より手厚い支援が必要になります。

利用可能なサービス：

• 就労継続支援B型：雇用契約なしでの作業参加
• 生活介護：創作活動、軽作業を含む日中活動
• 地域活動支援センター：創作的活動、生産活動の機会提供
• 特例的就労移行支援：個別性の高い専門的支援

就労の可能性：

• 能力に応じた軽作業（シール貼り、袋詰めなど）
• 創作活動（絵画、手工芸品の制作）
• 農作業（収穫、選別作業など）
• 清掃作業（ごみの分別など）

にこにこワークスでは、Bさん（32歳・重度知的障害・区分6）が「働くことなんて無理」と言われていましたが、適切な支援環境のもとでB型事業所での軽作業に参加し、現在は月2万円の工賃を得て充実した日々を送っています。

Q3. 区分6で受けられる障害福祉サービスにはどのようなものがありますか？

A. 障害支援区分6の方は、最も手厚い障害福祉サービスを受けることができます。大阪でも充実したサービスが提供されています。

居宅サービス：

• 居宅介護：身体介護、家事援助（月744時間まで）
• 重度訪問介護：長時間の見守りを含む総合的な介護
• 同行援護：外出時の移動支援（視覚障害者）
• 行動援護：行動に著しい困難を有する方への支援
• 重度障害者等包括支援：複数サービスの組み合わせ

日中活動サービス：

• 生活介護：入浴、排せつ、食事等の介護と創作活動
• 就労継続支援B型：能力に応じた生産活動の機会提供
• 療養介護：医療と福祉の両方が必要な方への支援

居住サービス：

• 施設入所支援：入所施設での夜間介護
• グループホーム：共同生活住居での支援

にこにこワークスでは、Cさん（29歳・重複障害・区分6）のご家族に各種サービスの組み合わせをご提案し、現在は生活介護とB型事業所を併用して、本人のペースに合わせた支援を受けています。

Q4. 区分6の判定を受けるにはどのような手続きが必要ですか？

A. 障害支援区分6の認定を受けるには、市区町村での正式な判定手続きが必要です。客観的な調査に基づいて公正に判定されます。

手続きの流れ：

1. 申請：市区町村の障害福祉課に申請
2. 認定調査：調査員による心身の状況調査（106項目）
3. 医師意見書：主治医による意見書の作成
4. 審査判定：市町村審査会での総合的判定
5. 認定：障害支援区分の決定と受給者証交付

必要な書類：

• 障害支援区分認定申請書
• 障害者手帳または診断書
• 身分証明書
• 印鑑

調査項目の例：

• 移乗、移動、食事、入浴、排尿・排便
• 意思疎通、社会生活、記憶・理解
• 行動上の課題（多動、自傷行為など）
• 精神・神経症状、慢性疾患

にこにこワークスでは、Dさん（35歳・強度行動障害）のご家族の認定申請をサポートしました。「手続きが複雑で困っていた」とおっしゃっていましたが、適切な準備により区分6の認定を受け、現在は充実した支援を利用されています。

Q5. 家族の負担を軽減するにはどうすればよいですか？

A. 障害支援区分6の方のご家族の負担は非常に大きいものです。しかし、適切なサービスを組み合わせることで、負担を大幅に軽減することが可能です。

負担軽減の方法：

• 短期入所（ショートステイ）：一時的な介護の代替
• 日中一時支援：放課後・休日等の日中活動支援
• 重度訪問介護：長時間の見守りサービス
• 移動支援：外出時の付き添い
• 家族会・支援団体：情報交換と精神的サポート

計画的なサービス利用：

• 平日：生活介護または就労継続支援B型
• 夜間・休日：居宅介護、重度訪問介護
• 定期的：短期入所でのレスパイト
• 外出時：同行援護、移動支援

にこにこワークスでは、Eさん（28歳・重度知的障害・区分6）のお母様が「24時間介護で疲れ果てていた」状況でした。各種サービスを組み合わせたプランにより、現在は適度な休息を取りながら、安心して支援を継続できています。

Q6. 区分6でも地域で生活することは可能ですか？

A. 障害支援区分6でも、適切な支援体制があれば地域生活を送ることは十分可能です。施設入所だけが選択肢ではなく、様々な住まいの形態があります。

地域生活の選択肢：

• 自宅生活：家族と同居し、各種居宅サービスを利用
• グループホーム：少人数での共同生活
• 一人暮らし：重度訪問介護等の手厚い支援を受けて
• サービス付き住宅：住宅と支援がセットになった居住

地域生活のメリット：

• 住み慣れた環境での生活継続
• 個別性を重視した支援
• 地域住民との交流機会
• 本人の意思を尊重した生活スタイル

必要な支援体制：

• 24時間体制での見守り・介護
• 緊急時対応システム
• 医療機関との連携
• 地域の理解と協力

にこにこワークスでは、Fさん（33歳・重複障害・区分6）の地域生活移行をサポートしました。「施設以外では生活できない」と思われていましたが、充実した支援体制により、現在はグループホームで社会復帰を果たしています。

Q7. にこにこワークスでは区分6の方にどのような支援を提供していますか？

A. 私たちは障害支援区分6の方に対しても、その人の可能性を最大限に引き出す専門的な支援を提供しています。重い障害があっても諦めることなく、個別性を重視したアプローチを行います：

• 個別アセスメント：詳細な能力評価と可能性の発見
• 個別支援計画：一人ひとりに合わせた支援プランの作成
• 多職種連携：医師、看護師、介護士、相談員との協働
• 家族支援：ご家族への情報提供と精神的サポート
• 関係機関調整：医療、福祉、教育機関との連携
• 社会参加支援：可能な範囲での地域活動参加
• 将来設計：長期的な視点での生活設計支援

Gさん（30歳・強度行動障害・区分6）は「何をしても無駄」と言われていましたが、音楽への興味を発見し、現在は楽器演奏を通じた表現活動に取り組んでいます。「息子にこんな可能性があるなんて」とご両親も驚いています。

Q8. 区分6の方の将来設計はどのように考えればよいですか？

A. 障害支援区分6の方の将来設計では、現在の状態だけでなく、可能性や変化を見据えた長期的な視点が重要です。年齢や体調の変化に応じた柔軟な計画が必要です。

ライフステージ別の計画：

• 青年期：基本的生活習慣の確立、社会参加の機会創出
• 成人期：就労可能性の探索、地域生活の検討
• 中年期：生活の安定化、健康管理の強化
• 高齢期：医療・介護の連携、終末期への準備

将来設計のポイント：

• 本人中心：本人の意思や希望を最大限尊重
• 段階的アプローチ：小さな変化や成長を大切にする
• 柔軟性：状況に応じた計画の見直し
• 継続性：一貫した支援体制の維持
• 家族の高齢化対策：親亡き後を見据えた準備

にこにこワークスでは、Hさん（27歳・重度知的障害・区分6）のご家族と一緒に20年後を見据えた生活設計を作成しました。「この子の将来が見えなかった」とおっしゃっていましたが、現在は明確な目標を持って日々の支援に取り組んでいます。

Q9. 他の支援機関との違いは何ですか？

A. にこにこワークスは、障害支援区分6の重い障害のある方に対しても、諦めることなく可能性を追求する姿勢が最大の特徴です。大阪でも数少ない、重度障害者への専門的支援を提供しています：

1. 個別性重視：画一的でない、一人ひとりに特化した支援
2. 可能性発見：重い障害の中にも隠れた能力を見つける専門技術
3. 多職種連携：医療・福祉・教育の専門家チーム
4. 家族包括支援：本人だけでなく家族全体への支援
5. 長期的視点：生涯にわたる支援の継続
6. 地域連携：地域全体での支援ネットワーク構築
7. 実績：区分6からの社会参加実現率60%以上

Iさん（25歳・重複障害・区分6）は「他の機関では『無理』と言われ続けた」とご家族がおっしゃっていました。しかし、当事業所では個別性を重視したアプローチにより、現在は創作活動を通じた表現の場を見つけ、生き生きと過ごしています。

まとめ：重い障害があっても、可能性は無限大

今回のQ&Aを通じて、障害支援区分6について詳しく解説してきました。最も重い区分であっても、適切な支援があれば、その人らしい社会参加や生活の質の向上が可能であることがお分かりいただけたと思います。

疑問や不安を抱くのは当然のことです。区分6という重い障害を抱えることで、将来への不安は計り知れないものがあるでしょう。しかし、諦めることなく、一人ひとりの可能性を信じて支援を続けることで、必ず希望の光が見えてきます。

大阪で重度障害者への支援をお考えの方は、まず私たちにこにこワークスにご相談ください。障害支援区分6の方、発達障害や精神障害で重い症状をお持ちの方、ご家族の負担に悩んでいる方、みなさんが希望を持てるよう専門スタッフが全力でサポートいたします。

障害の重さは、その人の価値を決めるものではありません。一人ひとりにかけがえのない個性と可能性があります。まずは一歩踏み出してみませんか？