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「b型 雇用」で本当に就職できる?障害者の社会復帰に必要な知識と現実

「b型 雇用って結局、就職につながるの?」「就労移行支援と何が違うの?」「福祉的就労にいるままでいいのか不安…」

障害者の方々やそのご家族から、こうした声をよく耳にします。特に発達障害や精神障害を抱える若者、長期ブランクのある中高年の方々にとって、b型事業所での日々は安心できる一方、将来への不安も尽きません。

なぜこのような不安が起こるのでしょうか? その理由のひとつは、「b型 雇用」が目指す方向性と、一般的な「就職」のイメージにギャップがあるからです。実際、b型は“雇用契約がない”福祉サービスであり、企業に就職するまでの通過点ではない場合も多いのです。

この記事では、「b型 雇用」とは何か、どんな人が対象なのか、そして就労移行支援やA型との違いについて丁寧に解説します。また、b型から就職を目指す方法や、社会復帰へのステップ、東京・大阪・福岡・名古屋など地域ごとの支援の違いも紹介します。読了後には、自分に合った支援の形が見えてくるはずです。

「b型 雇用」とは?制度の仕組みと誤解されがちなポイント

まず、「b型 雇用」という言葉自体が誤解を生みやすい表現です。正式には「就労継続支援B型」と呼ばれ、障害者総合支援法に基づく福祉サービスの一種です。「b型 雇用」と呼ばれることもありますが、実際には“雇用契約を結ばない”非雇用型の就労支援となります。

就労継続支援にはA型とB型があり、A型は雇用契約があるのに対し、B型は契約がなく、工賃(作業報酬)を受け取る形です。平均工賃は全国で1万5000円前後と低く、生活を支えるには不十分な水準です。

もともとB型は、精神障害や知的障害、身体障害などにより、一般企業での就労が難しい方々が、生活リズムを整えたり、作業スキルを身につける場として設けられました。重度の障害がある方や、長期間引きこもりだった方が多く利用しています。

一方、b型から一般就労につながるケースもゼロではありません。たとえば大阪のとあるb型事業所では、就労移行支援事業所と連携し、軽作業から職場体験、最終的に清掃業務へと就職した事例があります。

しかし現実的には、b型から一般企業への就職率は数%以下。b型は“社会参加の第一歩”という位置づけが強く、「就職を目的とした場所」ではない点を理解しておくことが重要です。

ここでよくある誤解が「b型で働いていれば、いずれ誰かが就職を世話してくれる」という期待です。実際には、b型事業所は「就職支援」をメイン業務としていない場合が多く、ステップアップを希望する場合は、自らアクションを起こす必要があります。

ちなみに、東京や名古屋の都市部ではb型と就労移行が併設されている事業所も増えており、「段階的な移行支援」を受けられる環境が整いつつあります。

b型から社会復帰・就職を目指す8つの行動

  • 1. 就労移行支援へのステップアップを検討する
    理由:就労移行は最終的に就職を目指す訓練型支援です。
    方法:福祉事務所や相談支援専門員に相談し、通所先を変更。
    効果:就職率が飛躍的に高まり、企業とのマッチング機会も得られます。
  • 2. ハローワークの障害者窓口を利用する
    理由:求人票にない“障害者枠”求人が紹介されます。
    方法:就労支援員と連携し、面談・職業評価を受ける。
    効果:特性に合った職場環境を提案され、ミスマッチを防げます。
  • 3. 自分の「特性理解ノート」を作る
    理由:発達障害や精神障害のある方は、特性の自己理解が面接成功の鍵。
    方法:苦手・得意・対処法を具体的に記載。
    効果:職場定着の支援にも役立ち、上司とのコミュニケーションが円滑に。
  • 4. 企業実習や職場体験に挑戦する
    理由:現場での経験を通して、自信と適職の手がかりが得られます。
    方法:支援機関を通じて体験先を紹介してもらう。
    効果:「やれるか不安」が「意外とできた」に変わり、自己効力感が向上。
  • 5. SNSやブログで「仕事体験記」を発信する
    理由:自分の成長を記録し、周囲の応援を得やすくなります。
    方法:Twitterやnoteなどを活用して投稿。
    効果:同じ立場の仲間とつながり、孤立感が減少。
  • 6. 通所日数・活動時間を段階的に増やす
    理由:就職後の勤務時間に慣れるための準備になります。
    方法:支援員と相談し、1日1時間→2時間…と拡張。
    効果:体力・集中力が向上し、一般就労への耐性が高まります。
  • 7. 就職後の「定着支援」まで見据えて準備する
    理由:離職リスクを減らすには、事前準備がカギ。
    方法:就職後も通える定着支援事業所を選定。
    効果:職場でのトラブルや悩みを早期に相談できる体制が整います。
  • 8. 【NG行動】b型に“居心地の良さ”でとどまりすぎる
    理由:安心感は大切ですが、成長の機会を逃すことにも。
    方法:自分のゴールを定期的に見直し、ステップアップを意識。
    効果:将来への不安が具体的な「準備」へと変わります。

よくある疑問に答えます(Q&A)

Q. b型に通っていれば、そのうち就職できるの?
A. 基本的にb型は“就職支援の場”ではありません。就職を目指すなら、就労移行支援などの他サービスと組み合わせる必要があります。

Q. 工賃が低すぎて生活できない…改善されないの?
A. 工賃の水準は地域差もあり、大阪・名古屋など都市部では2万円以上のところも。ただし法改正が進まない限り、大幅改善は期待できません。

Q. 精神障害でも就職できる人はいる?
A. います。特に就労移行支援で定着訓練を受けた方の就職率は高く、東京・福岡の一部事業所では60%超という実績もあります。

Q. A型・B型・就労移行…結局どれがいいの?
A. 目的によります。「生活リズムを整える」ならB型、「就職を目指す」なら就労移行、「ステップを踏みつつ収入も得たい」ならA型がおすすめです。

まとめ:b型雇用を“終点”にしないために

この記事では、「b型 雇用」の実態と、その先の就職や社会復帰の道筋について解説しました。b型は“ゴール”ではなく、必要に応じて次のステップへ進む準備の場です。

特に発達障害・精神障害を抱える方は、自分の特性を理解しながら就労支援を受けることで、無理のないペースで社会参加できます。

あなたが今どの段階にいても、福祉制度は複数の選択肢を用意しています。大阪・東京・名古屋・福岡など、全国の支援機関とつながることで、あなたに合った道がきっと見つかります。

まずは一歩、今の自分の状態を整理し、次に取るべき行動を考えてみてください。未来の自分が感謝する決断になりますように。