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【大人のディスグラフィア】文字がうまく書けない…その原因と対処法とは

「字を書くと手が止まる」「読み返すと自分の字が読めない」「文章を書くのに異常に時間がかかる」――そんな経験、ありませんか?

もしかするとそれは、ディスグラフィア(書字障害)と呼ばれる発達障害の一つかもしれません。ディスグラフィアは子どもに多いと思われがちですが、実はそのまま大人になってからも困難を抱え続けるケースが少なくありません。

大人になってから「仕事のメモが苦手」「報告書に異常に時間がかかる」「字を書く場面で異常なストレスを感じる」と気づく人も増えています。しかし、それが発達特性によるものと知らないまま、「自分が不器用なだけ」「努力が足りない」と悩んでしまいがちです。

この記事では、大人のディスグラフィアの特徴、診断の受け方、職場や日常生活での困りごととその対処法について、わかりやすく解説します。

ディスグラフィアとは?~文字が「うまく書けない」苦しさ~

■ ディスグラフィアの基本

ディスグラフィアとは、知的能力には問題がないにもかかわらず、「文字を書く」という動作が極端に苦手な状態を指します。発達性書字障害とも呼ばれ、発達障害(学習障害:LD)の一種です。

■ 大人における症状の例

  • 字を書くと手や指に力が入りすぎる/逆に力が入らない
  • 誤字・脱字・鏡文字が多い
  • 板書やメモが異常に遅い
  • 文字の配置やバランスがとれない
  • パソコンだと問題なくタイピングできる

■ ディスグラフィアが見過ごされやすい理由

大人になると、日常生活の多くがスマホやPCで済むため、「文字を書く機会」が減ります。そのため、困難を感じていても気づきにくく、単なる不器用や筆不精と片付けられてしまいがちです。

■ 診断を受けるには?

発達障害外来や神経心理科で、読み書き能力のテスト(WISC・KABCなど)を受けることで診断されます。特に仕事や学習に支障が出ている場合は、診断によって適切な配慮や支援を受けやすくなります。

■ Aさん(32歳・女性)のケース

Aさんは事務職として働いていましたが、手書きの報告書作成が極度に苦手で、「字が汚い」「遅すぎる」と上司に指摘されていました。心療内科で発達検査を受けた結果、「ディスグラフィア」の診断を受け、以降はPC入力中心の業務に変更。今では職場でも高く評価されています。

ディスグラフィアと向き合う8つの対処法

  • 1. 診断を受ける
    専門機関で検査を受けることで、自己理解が深まり、自分の苦手を「正当化」できます。周囲の理解も得やすくなります。
  • 2. 手書きにこだわらない
    無理に手書きで記録やメモを取る必要はありません。スマホ・PC・録音など、代替手段を活用しましょう。
  • 3. フォーマット化する
    定型文やテンプレートを使えば、書く内容をゼロから考える負担が減り、効率も向上します。
  • 4. 書字練習を避ける
    無理な書字練習は自己肯定感を下げる可能性があります。「練習すれば治る」は誤解です。
  • 5. タイピングスキルを磨く
    PC入力が得意なら、スピードや精度を上げることで業務上の信頼を得やすくなります。
  • 6. 職場に配慮を求める
    障害者雇用枠や合理的配慮を申請することで、手書きが不要な業務への配置転換も可能です。
  • 7. メモアプリを活用する
    手書きの代わりに、スマホで音声入力や写真記録を取り入れると効率的です。
  • 8. 自己否定しない
    「人より劣っている」と感じがちな部分ですが、文字を書くことが苦手でも他の強みが必ずあります。
  • NG行動:ひたすら書き取り練習を続ける
    効果が薄く、かえってストレスや挫折感を増やすだけの可能性があります。

Q&A:ディスグラフィアの疑問に答えます

Q. 子どもの頃は気づかなかったのに、今さら?
A. 学生時代は「書く機会が少なかった」ことで気づかれず、大人になってから仕事で明確な困難が表面化するケースが多いです。

Q. 「字が汚い」だけで障害なの?
A. 見た目だけではなく、書く「スピード」「構成」「バランス」など、複数の要素に支障が出ている場合は障害の可能性があります。

Q. ディスグラフィアでも普通に働ける?
A. もちろんです。PCやタブレットを活用した業務なら、困難はほとんど感じずに仕事ができます。重要なのは「手段の工夫」です。

Q. 周囲に理解されないのがつらい…
A. 見えにくい障害ゆえに誤解されやすいですが、「診断書」や「合理的配慮申請」で職場に説明することができます。

まとめ:ディスグラフィアは「書く手段を変える」だけで生きやすくなる

大人のディスグラフィアは、見過ごされがちですが、本人にとっては日々大きなストレスの原因になり得ます。手書きにこだわらず、テクノロジーや環境を活用することで、その困難は大きく軽減されます。

「努力不足」ではなく、「適したやり方を知らなかっただけ」。そう捉えることで、自分を責める必要はなくなります。今後は診断や配慮をうまく使い、自分らしい働き方・生き方を見つけていきましょう。