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【ADDとは?】発達障害のひとつ「注意欠如型ADHD」

「ぼんやりして話を聞き逃してしまう」「すぐに物事を忘れてしまう」「集中できないのは性格のせい?」——そんな悩みを抱えている方は、実は「ADD(注意欠如型ADHD)」という発達障害の特性が背景にあるかもしれません。本記事では、ADDとは何か、その特徴や診断基準、他の発達障害との違い、そして就労支援や日常生活での対処法について詳しく解説します。

「集中力が続かない」「人の話にすぐ気が散る」「やるべきことをよく忘れる」——こうした日常の困りごとは、多くの人が経験するものです。しかし、それがあまりにも頻繁に、そして生活や仕事に支障が出るほどなら、「ADD(注意欠如型ADHD)」という発達障害の可能性も視野に入れる必要があります。

ADDはADHDの一種であり、特に「不注意」の特性が強く現れ、衝動性や多動性が目立たないために“見過ごされがち”なタイプです。特に女性や大人になってから気づくケースが多く、職場や家庭で「努力が足りない」と誤解されやすいのが特徴です。

この記事では、大阪・東京・福岡・名古屋などで実施されている就労移行支援の事例も交えながら、ADDの特徴と支援方法、診断のポイントを詳しく紹介します。

ADDとは?発達障害の一種「注意欠如型ADHD」の特徴

■ADDの定義と分類

ADDとは、「Attention Deficit Disorder」の略で、現在はADHD(注意欠如・多動症)の中の「不注意優勢型」として診断されます。DSM-5(アメリカ精神医学会の診断基準)では以下の3タイプに分類されています:

  • 不注意優勢型(=ADD)
  • 多動・衝動優勢型
  • 混合型(不注意+多動)

■主な特徴

  • 注意がそれやすい、気が散る
  • 物事を整理するのが苦手
  • 話を聞いていても抜け落ちが多い
  • 忘れ物や遅刻が多い
  • やるべきことを先延ばしにしてしまう
  • 複雑なタスクを進めるのが難しい

■ASD(自閉スペクトラム症)との違い

ASDは対人関係の苦手さやこだわりが強く出るのに対し、ADDは主に「注意の持続」「整理整頓」「段取りの苦手さ」に問題が集中します。ただし、両方を併せ持つ人も少なくありません。

■Aさんの事例(名古屋在住・30代女性)

学生時代から「忘れっぽい」「宿題が出せない」と言われていたAさん。社会人になってもミスが多く悩み、診断を受けてADDと判明。名古屋の就労移行支援を活用してスケジュール管理や優先順位のトレーニングを行い、現在は事務職で安定勤務中。

ADDの特性に合った8つの支援・対処法

  1. 1. タスクを小分けにする
    「レポートを出す」ではなく「資料を集める→骨子を書く→清書する」と細分化することで、取りかかるハードルを下げられます。
  2. 2. スケジュールを“可視化”する
    スマホのリマインダーやホワイトボードを使って、予定を見える形にすることで忘れ防止に。大阪の支援施設では「予定表シール法」が好評です。
  3. 3. 物の置き場を固定する
    カギや財布など、よく使う物は「いつもここ」と決めるだけで忘れ物が激減します。
  4. 4. タイマーやアラームで集中時間を区切る
    「15分だけ集中→5分休憩」を繰り返すことで、集中が続かない問題に対応可能。ポモドーロ・テクニックが効果的です。
  5. 5. 優先順位リストを作る
    重要度や期限に応じて「今日やること」「今週やること」に分類。混乱を防ぎます。
  6. 6. 支援者と一緒にタスク管理
    就労移行支援では、支援員と一緒にToDoリストを作ることで行動が明確に。福岡の事業所では「朝ミーティング」が定着。
  7. 7. 睡眠と生活リズムを整える
    ADDの人は寝不足や生活の乱れに弱く、集中力の低下に直結します。まずは“朝起きる”習慣作りから。
  8. 8. 就労移行支援を活用する
    ADDや発達障害に対応した支援事業所では、実生活に即した訓練や、就職に向けた支援が受けられます。東京・大阪などでは職場定着率も高め。

よくある質問Q&A

Q1. ADDは薬で治るの?
A. 根本的に治す薬はありませんが、集中力を補う薬(コンサータ、ストラテラなど)が処方されることがあります。医師と相談のうえ使用を検討しましょう。

Q2. ADDは大人になってから分かるもの?
A. はい。子どもの頃は「おとなしい子」として見過ごされ、大人になってから困りごとが表面化し診断されるケースが多いです。

Q3. ADHDとはどう違うの?
A. ADHDは「注意欠如・多動症」の総称で、その中の「不注意が主な特性」をADDと呼びます。つまりADDはADHDの一種です。

Q4. 障害者手帳は取れるの?
A. 医師の診断があれば、精神障害者保健福祉手帳の取得が可能です。就労移行支援や福祉サービスの利用がしやすくなります。

まとめ

ADD(注意欠如型ADHD)は、「落ち着きがない」よりも「集中できない」「整理できない」などの困りごとが中心になる発達障害です。周囲に理解されにくく、自分でも「努力が足りない」と思い込んでしまいがちですが、実は脳の働きによる特性です。

大阪・東京・福岡・名古屋などには、ADDを含む発達障害に特化した就労支援も充実しています。まずは「できない理由」を知り、「できる工夫」を見つけて、自分らしい働き方と生活を目指してみましょう。