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【計画が立てられないのは発達障害?】“先が読めない”困りごととその対処法

「やるべきことが分かっていても手をつけられない」「計画を立てても守れない」「結局いつもギリギリになって焦る」——こうした日常の“困りごと”は、発達障害の特性と関係している場合があります。本記事では、発達障害(特にADHD・ASD)の人がなぜ計画を立てるのが苦手なのか、そしてその対処法や支援制度、就労移行支援を通じたサポートの仕組みについて詳しく解説します。

「明日の予定を立てるのが苦手」「スケジュール帳を買っても続かない」「計画通りに動けたことがほとんどない」——そんな悩みを抱えていませんか?

頭ではやるべきことを理解しているのに、どうしても行動に移せない。何度も「自分はだらしない」と責めてきたけれど、実はそれは発達障害による“実行機能の弱さ”かもしれません。

特に注意欠如・多動症(ADHD)や自閉スペクトラム症(ASD)のある方は、「計画を立てる」「優先順位を決める」「時間通りに動く」といったことが難しく、日常生活や仕事に大きな影響を及ぼします。

この記事では、大阪・東京・福岡・名古屋をはじめとする就労移行支援の現場で実際に行われている支援方法を交えながら、発達障害の人が計画を立てることに困る理由とその対処法を丁寧に解説します。

発達障害と「計画が立てられない」関係とは?

■ADHDと実行機能の障害

ADHDの特性の一つに「実行機能の弱さ」があります。実行機能とは、計画を立てたり、段取りを考えたり、行動を制御したりする脳の働きのことです。この機能が弱いと、スケジュールを組んだり、手順を守ったりすることが困難になります。

■ASDと柔軟性の低さ

ASDの方は、見通しを立てること自体が苦手な傾向があり、「何をどこから始めればいいのか」が曖昧なままだと動き出せません。また、突発的な変更や複雑な情報処理にも弱いため、計画通りに動くことに大きなストレスを感じやすいです。

■症状の具体例

  • タスクの優先順位がつけられない
  • スケジュール帳が真っ白、または真っ赤(詰め込みすぎ)
  • 計画を立てても翌日には忘れている
  • 「やらなきゃ」と思いながらスマホを触ってしまう

■Aさんのケース(福岡在住・20代男性)

AさんはADHDの診断を受け、スケジュール管理が全くできず困っていました。就労移行支援を利用して「タスクカード」や「スマホリマインダー」などを導入したことで、計画的な行動ができるようになり、半年後に一般企業へ就職。

計画が立てられない人のための8つの実践的対処法

  1. 1. タスクを“見える化”する
    ホワイトボードや付箋、ToDoアプリなどを使って、頭の中にあるタスクを外に出すことで整理しやすくなります。大阪の支援施設では「朝のToDoタイム」を設けて好評です。
  2. 2. タスクを小分けにする
    「書類作成」ではなく「ファイルを開く→項目を書く→見直す」など細かく分けることで、取りかかるハードルが下がります。
  3. 3. タイマーやアラームを活用する
    時間管理に自信がない人は、スマホのアラームやポモドーロタイマーで集中時間を可視化。集中と休憩のリズムを作ります。
  4. 4. 一日の流れをルーチン化する
    朝の準備→出発→通所→昼休憩…と決まった時間割で動くことで、日常に“軸”ができます。ASDの方には特に効果的。
  5. 5. 曜日ごとにテーマを決める
    「月曜は事務作業」「金曜は面接練習」など、1日1テーマにすることで迷いが減り、集中しやすくなります。
  6. 6. 支援者と一緒に予定を立てる
    就労移行支援では、支援員と一緒にスケジュール作成をすることで、無理のない予定が組めます。名古屋の施設では「計画立てワークショップ」が人気。
  7. 7. 終了後に「振り返り」をする
    できたこと・できなかったことを日記に書くだけで、自分の得意不得意が可視化され、次に活かせます。
  8. 8. 計画に“ゆとり”を入れる
    ギチギチに詰めた計画は崩れる原因になります。「空白時間」もあえて予定に入れておくことが、継続のコツです。

よくある質問Q&A

Q1. 自分が発達障害かどうか分かりません
A. 医療機関(精神科・心療内科)での相談や診断が必要です。「計画が立てられない」以外にも困りごとがあるなら、一度相談する価値があります。

Q2. 手帳がなくても支援は受けられますか?
A. 多くの就労移行支援では医師の診断書があれば利用可能です。自治体によって条件が異なるので、まずは相談してみましょう。

Q3. スケジュール帳が続かないのですが…
A. スケジュール帳での管理が合わない人も多いです。「付箋」「スマホ」「音声入力」など、自分に合ったスタイルを探すことが大切です。

Q4. 周囲から“怠けているだけ”と思われます
A. 実行機能の障害は見えづらいため、誤解されやすいです。専門家と一緒に特性を伝える“説明ツール”を作るのも効果的です。

まとめ

計画が立てられないという悩みは、意志の弱さではなく「発達特性」によるものかもしれません。自分を責めず、特性に合った方法や支援を選ぶことで、生活や就労の質は大きく改善されます。

大阪・東京・福岡・名古屋など全国には、発達障害のある方を対象とした就労移行支援が整備されています。まずは「自分を知る」ことから、一歩ずつ進んでみませんか?