精神疾患や発達障害など、障がいや難病により単独で就職する事が困難で、就職に支援が必要な方を対象に障害福祉サービスの提供を行っております。
大阪市西区西長堀駅前の就労移行支援事業所にこにこワークスの海老子です。
今日の訓練紹介は、認知トレーニング。
認知機能ってご存知ですか?
記憶、言語理解、注意、知覚、推論・判断といった要素を含む知的機能のことで、五感を通して得た情報を、整理し、それを元に計画を立て、実行していく、その過程で必要な脳の機能のことです。
認知機能に関しては、精神疾患や高次脳機能障害などにより低下したり、発達障害では発達がアンバランスであったりすることが知られています。
そんな認知機能を、回復させたり発達させたりする訓練が、認知トレーニングです。
今日は認知機能のうち記憶と言語理解に関わる、図形記憶のトレーニングの様子をご紹介します。
はじめのトレーニングは、図形を10秒間見て、記憶通りに描くというもの。
記憶中の10秒間は記憶することに集中し、メモととりません。
例えばこんな図形
皆さんはどのように記憶されますか?
参加された利用者さんの記憶方法をご紹介しますと、
・見たまま記憶した
・パックンをイメージした
・円の右上が欠けている
などなど、皆さん色々な方法で記憶されていました。
次の図形はどうでしょうか。
複雑になってくると、見たままの記憶が難しくなってきますね。
記憶の方法にも工夫が必要になってきます。
イメージに関連付けて記憶される方は
・棺桶の蓋が空いているイメージ
言語化して記憶される方は
・縦長の六角形が重なるように右側に二重になっている
といった感じで記憶されていました。
さらに難しくなるとどうでしょうか。
みなさん苦戦されていましたが、参加された方の中で記憶が上手な方は
・大きいひし形の中に、中ぐらいのひし形が右寄せで、さらにその中に小さいひし形が上寄せで
というように、言語化されて記憶されていました。
次に、見た図形を、言葉で表現して他者に伝える練習です。
参加者の一人にある図形を見てもらい、言葉で伝えてもらいます。他の方はそれを聞いて図形を描きます。
「三角形が二つある図形です、まだ描かないでくださいね。まず、下に三角形を書いて、上の頂点を起点に、反転させた三角形を描きます。砂時計のような形です。」
・・・どうでしょうか。伝わりましたでしょうか?
この方が見ていた図形はこちらです。
言語化して伝えるって難しいですね。
言語化の力が強くなると、仕事でスムーズに意思伝達ができたり、自分の思いを表現できたりと、良いことがたくさんあります。
訓練に参加して少しずつ力と自信をつけてくださいね。
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